武蔵川理事長が退任へ 5日復帰、同日辞任も

[ 2010年8月4日 19:21 ]

 日本相撲協会の武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)が5日にも辞任することが4日、分かった。相撲協会関係者によれば、同理事長の体調は芳しくなく、体調面の不安とともに、野球賭博問題など一連の不祥事を重く受け止めて決意したという。

 相撲協会の監督官庁の文部科学省から4日午前、村山弘義理事長代行(元東京高検検事長)に対し、武蔵川理事長の交代を要望された。その後、東京・両国国技館で開かれた臨時理事会はこの事態を重く見て、出羽海理事(元関脇鷲羽山)放駒理事(元大関魁傑)友綱理事(元関脇魁輝)の幹部を武蔵川理事長のもとへ派遣。同理事長は辞任の意向を伝えたという。
 臨時理事会は武蔵川理事長が5日に復帰することを決めたが、同日にも本人が辞意を表明する可能性があるという。
 また臨時理事会では、協会の全般的な改革を目指す第三者機関「ガバナンス(統治)の整備に関する独立委員会」から提示された暴力団排除対策案の骨子を受け入れることを決めた。
 独立委が7月31日の第3回会議で示した骨子には、暴力団との交際や違法賭博の禁止、そうした事例に触れた際の理事長への報告義務などの項目が盛り込まれた。

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2010年8月4日のニュース