8月12日に提言最終案 暴力団排除へ骨子示す

[ 2010年7月31日 19:14 ]

 日本相撲協会の全般的な改革を目指す「ガバナンス(統治)の整備に関する独立委員会」(座長=奥島孝康日本高野連会長)が31日、東京・両国国技館で第3回会議を開き、罰則付きの禁止規定案を策定する暴力団排除対策のたたき台として、暴力団との交際を禁じるなどの骨子を相撲協会に提示した。暴力団の観戦が問題となった維持員席についての提言を含めて、8月12日の第4回会議で最終案をまとめる。

 暴力団排除対策は(1)暴力団との交際や違法賭博の禁止(2)そうした事例に触れた際の理事長への報告義務(3)警察庁などと連携しての対策協議会の設置(4)暴力団排除宣言の実施(5)協会員への研修会の実施―などの内容。近日中に相撲協会理事会で検討するよう求めた。
 週刊誌などで取りざたされる八百長相撲に関しては、存在を否定する相撲協会からの抗議で骨子から外された。
 会議には議決権のないオブザーバーとして、相撲部屋を系統別に分ける一門別に春日野親方(元関脇栃乃和歌)ら5人の親方が参加し、暴力団対策や一門制度、部屋運営などについて現状を説明した。次回の会議にも一門別に力士5人に出席を求め、暴力団対策を中心に事情を聴く予定。
 奥島座長は「今回は親方の意見を参照することができた。次回、力士の話を聞けば、それなりに自信を持った答申ができると思う」と話した。

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2010年7月31日のニュース