遼くん猛チャージ!9バーディーで8位に急浮上

[ 2010年7月31日 18:36 ]

第3日、第3ラウンドの3番でバーディーを決め、ギャラリーの声援に応える石川遼

 サン・クロレラ・クラシック第3日は31日、北海道小樽CC(7471ヤード、パー72)で日没のために持ち越しとなった第2ラウンドの残りと第3ラウンドを行い、昨年覇者の石川遼は第3ラウンドでボギーなしの9バーディーでコース記録63をマークし、通算6アンダー、210で8位に急浮上した。石川は第2ラウンドで74とスコアを落とし、予選通過ライン上の60位で決勝ラウンドに進んだ。第3ラウンドで64の高山忠洋と、67のディネッシュ・チャンド(フィジー)が通算15アンダーで首位に並び、3打差の3位にW・リャン(中国)がつけた。

 一時は帰り支度まで考えた石川が、9バーディーの猛ラッシュで観衆を熱狂の渦に巻き込んだ。
 午前6時台に出た第2ラウンドではパットが奮わず74と低迷。「もう万事休すと思った。あと2ラウンドしたかったな。残念」と一時は予選通過をあきらめたという。
 だが、ぎりぎり60位で進んだ第3ラウンドは前半9ホールですべてパーオンに成功し、六つのバーディーを奪取。後半も3バーディーを加え、一気に8位まで浮上した。
 ラウンド間に生じたインターバルはほとんどの時間を練習場で過ごし「開眼したというか、いいものを見つけた」とショット、パットの微妙な感触に手応えをつかんだ。
 国内屈指の7471ヤードの長距離コースで63の快記録。5、11番の両パー4は、ともに第2打を20センチにつけるスーパーショットを見せ「最近こういうラウンドがなかった。自分自身もすごく幸せ」と喜びをかみしめた。
 第3ラウンドを終えたのは午後6時42分。日の出から日没まで36ホールを回り「ゴルフ人生で一番きつかった。もう6時20分スタートはご勘弁願いたい」。そう言いつつも表情は充実感にあふれていた。

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2010年7月31日のニュース