25年ぶり!九鬼、男子100メートル連覇

[ 2010年7月31日 06:00 ]

男子100メートルを10秒66で制し、連覇を達成した和歌山北・九鬼

 全国高校総体(インターハイ)第3日は30日、沖縄県各地で行われ、陸上男子100メートルは九鬼巧(和歌山北)が10秒66で制し、25年ぶり5人目となる2連覇を達成した。女子100メートルは1年生の青木益未(岡山・創志学園)が12秒23で勝った。フェンシングのフルーレは男子が伊藤真(岐阜・大垣南)、女子は高橋風子(秋田・聖霊女短大付)がともに初優勝。バドミントン団体の男子は埼玉栄が6連覇した。バスケットボール女子は昨年2位の東京成徳大高が2回戦で敗退した。

 <陸上男子100メートル>九鬼が0秒03差の接戦を制し、高校総体の同種目で25年ぶり5人目の連覇を果たした。大会直前の世界ジュニア選手権では準決勝敗退。飯塚翔太(中大)が200メートルで日本男子初の金メダルを獲得したことに刺激を受けたという。「間近の選手が優勝したのは悔しい部分があった。自分も決勝で挑戦したかった」。準決勝までは世界ジュニアの疲れと連覇の重圧を感じていたが、周りの選手の走りを目の当たりにした焦りが逆に気持ちを乗せたという。さらなる飛躍が期待される新鋭は「インターハイ止まりは一番駄目。日本選手権とか上でも勝てる選手になりたい」と話した。

 <陸上女子100メートル>伏兵の青木が快勝。スタートから抜け出して2位に0秒12差をつけ「決勝進出が目標だったのでびっくり。1着になって不思議で仕方ない」と驚きを隠さなかった。拠点は岡山市の陸上クラブ。6月に11秒99を出しており、卒業までに高橋萌木子(埼玉栄―平成国際大)の高校記録11秒54の更新が目標という。この種目で史上初の3連覇を達成した高橋に続く権利を手にし、「1年生で勝ったら“次も”ってなりますよね」と意欲を見せた。

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2010年7月31日のニュース