明大戦へ気迫 慶大が勝って懲罰練習

[ 2009年10月26日 06:00 ]

 大学ラグビーの対抗戦グループは9年ぶりの優勝を狙う慶大が9トライを奪う猛攻で成蹊大を59―15で下し、4戦全勝とした。しかし、後半にタックルミスで3トライを許したため林雅人監督(47)は怒り心頭。1週間後には明大戦(11月1日、秩父宮)を控えるとあって、選手たちは試合後に1時間以上の懲罰練習を科せられた。

 照明灯に照らされた日吉グラウンドで、林監督はフランカー松本主将らを集めてゲキを飛ばした。「危機感を持て。これではメイジにやられる。低いタックルをしないと勝てない」。試合終了から80分後に始まった懲罰練習は、お家芸の「魂のタックル」の重要性を再確認するため1時間以上行われた。
 明大戦をにらんでSH藤代、CTB増田ら主力5人を先発から外した。早大と明大が偵察に訪れたため「カメラを意識してプレーを選択した」(林監督)と手の内も見せなかった。前半はFWだけで5トライを奪い33―0で折り返したが、後半は3トライを奪われ今季最多の15失点。懲罰練習でタックルに打ち込んだ松本主将は「自分たちの甘さを消したかった」と表情を引き締めた。明大とは練習試合などで今季1勝1敗。林監督は「自分たちのラグビーをすれば勝てる」と選手たちの奮起を期待していた。

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2009年10月26日のニュース