慶大 猛攻8トライ!今季初完封で3戦全勝

[ 2009年10月13日 06:00 ]

<日体大・慶大>前半14分、日体大・清水(左)のタックルをかわし左隅に先制トライを決める慶大・三木

 関東大学ラグビーは12日、対抗戦グループの慶大が8トライを挙げる猛攻で日体大に50―0と圧勝した。創部110周年の慶大は今季初の完封勝利で3戦全勝とし、00年以来9年ぶりの対抗戦優勝へ弾みをつけた。リーグ戦グループでは3年ぶりの優勝を目指す関東学院大が流通経大に39―22で競り勝ち、3戦全勝とした。

 慶大は今年から標ぼうする「ナチュラル・ラグビー」で強さを見せつけた。シンプルなアタックと抜群のフィットネスで1年前に19―24で敗れた日体大を子供扱い。開幕戦で明大と対戦(13―38)した日体大のプロップ広瀬主将も「メイジより強い」と舌を巻いた。昨季まではサインプレーを多用したが、今年から個人の判断重視のラグビーへ変更。SO竹本、ロック西川、CTB浜本ら故障者続出でも影響なく、フランカー松本主将は「完封勝ちで良かった」と胸を張った。
 就任3年目の林監督は「今季は大学選手権決勝まで無敗で行く。まずは前半戦のヤマ場を乗り越えた」とホッと一息ついた。33―0で折り返したハーフタイムには、選手の緊張を持続させるため今年初めて控室に戻さずグラウンド上でミーティングを実施。今季はこのようなシーンが多く見られるかもしれない。

 <関東学院大 苦戦も逃げ切った>平均体重で7キロ以上重い流通経大FWを相手に、後半40分までわずか5点差のリードと苦戦した。ロスタイムの2トライでようやく振り切り、桜井監督は「消化不良の試合だったが、選手はあきらめずによくやった」と話した。8月の合宿中に部員約50人が新型インフルエンザを発症した影響でメンバーを固定できず、この日も5人が今季初先発。3戦全勝にもかかわらず指揮官は「残り1つ勝って大学選手権に出場したい」と控えめだった。

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2009年10月13日のニュース