クルム伊達1回戦敗退…股関節の痛みで動けず

[ 2009年10月13日 17:48 ]

 テニスのHPジャパン女子オープン第2日は13日、大阪市靭テニスセンターで行われ、シングルス1回戦で、クルム伊達公子(エステティックTBC)はジル・クレーバス(米国)に2―6、6―2、4―6で敗れた。森田あゆみ(キヤノン)も全米オープン準優勝のキャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)に4―6、1―6のストレート負けで1回戦敗退。奈良くるみ(大阪・大産大付高)はシャネル・シェパーズ(南アフリカ)を7―6、4―6、6―2で下して2回戦に進んだ。

 9月の韓国オープンで13年ぶりにツアー制覇を達成したクルム伊達は、シングルス1回戦であっさり姿を消した。5週間連続でトーナメントに出場。先週の楽天ジャパン・オープンで左股関節を痛めていたという。「回復に最善を尽くしたが、痛みがゼロだったわけではなかった。やれることは出し切った」とさばさばとした表情だった。
 第1セットの途中から明らかに動きが鈍りだした。このセットを落とした後にはメディカルブレークを取るほどだった。第2セットからは左太ももにサポーターを付けてのプレーになった。
 第2セットこそ相手のミスに助けられて奪ったが、39歳の体には限界だった。「ベストパフォーマンスには遠い状態。今以上にひどくなっても仕方がないので、あまり無理をしないようにした」。最終セットは揺さぶりをかけたが、うまくかわされ、リターンミスも目立った。
 14日にはダブルスの試合が待っている。ベテランは「決していい状況ではないが、どこまで回復するか」と慎重に言葉を選びながら話した。

 ≪ウォズニアッキ“貫禄”勝ち≫全米オープンで準優勝したウォズニアッキが、森田にストレート勝ちした。森田とはジュニア時代から仲がいいという。「アユミはやりたくなかったみたいだけど、わたしは楽しめた」と余裕たっぷり。力強いストロークを左右に散らして、ミスを誘った。
 全米オープン以降は体調不良に悩まされていたそうだが「優勝する。そのために来た」と力強かった。

 ≪森田、ミスで自滅≫…ストレート負けした森田は、ミスで自滅した形になった。「相手にやられたというよりも、助けてしまったという感じ」と沈痛な面持ちだった。
 同世代のウォズニアッキとはダブルスを組んだこともある。世界のトップ選手に成長したかつてのパートナーに敗れて「大事な場面でプレーをレベルアップできるかが違う」と実力差を感じた様子だった。

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2009年10月13日のニュース