復帰戦惨敗の野村が帰国「これで終わりじゃない」

[ 2009年10月13日 16:51 ]

 約1年半ぶりの復帰戦となった柔道のワールドカップ(W杯)バクー大会で惨敗した男子60キロ級の野村忠宏(ミキハウス)が13日、アゼルバイジャンから帰国した。34歳の野村は、成田空港で報道陣を避けるように別出口から帰路についた。

 所属会社の広報を通じて「この結果をばねにして、次の試合につなげたい。これで終わりじゃない」と談話を出した。関係者によれば、11月の講道館杯全日本体重別選手権に出場する。
 W杯では初戦で17歳の地元選手に完敗。肩車で技ありを先取され、最後は朽ち木倒しで一本を奪われた。2004年アテネ五輪まで3連覇を達成した実力者のよもやの敗戦だった。
 昨年4月に国内大会で敗れて北京五輪出場を逃し、その後に右ひざを手術。今年5月にロンドン五輪を目指して現役続行の決意を表明したが、厳しい船出となった。同行した中村兼三コーチは「自分の組み手になれず、技の切れも欠いた。本調子には遠い」と評した。
 大会前「もう一度世界のトップを目指す、と強く思える何かを持って帰る」と話していた野村は、悔しさを1カ月後の試合にぶつける。

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2009年10月13日のニュース