遼くんムキムキに?古田氏が“貯筋”のススメ

[ 2009年9月3日 06:00 ]

濃霧の中、3番ホールグリーンでラインを読む古田敦也氏(手前)と石川遼

 フジサンケイ・クラシックは3日、山梨・富士桜CCで開幕する。今季3勝目を狙う石川遼(17=パナソニック)は2日、プロアマ戦に出場し、野球評論家の古田敦也氏(44)とラウンドした。石川は古田氏にシーズン中の体重増減に関してアドバイスを求め、同氏がシーズンオフの調整法として説いた「“貯筋”のススメ」を取り入れる意向を示した。

【Go!アスリート 石川遼】

 厳しいプロの世界の第一線で活躍し続けた古田氏に、石川は抱いていた疑問を素直にぶつけた。「シーズン中とオフでの体重差ってどれくらいですか。今の僕はごはんを食べてもなかなか体重が増えないんです」
 現在の石川の体重は68キロ。開幕前には70キロあったが、シーズンが進むにつれて自然と減ってきた。2週前の関西オープンの時には66キロまで落ちて、不安になって仲田健トレーナーに相談したこともあった。それからは夕食にごはん3杯を食べるなど、食事量をかなり増やしたことで、ようやく68キロまで戻った。
 そんな状況だからこそ、1年で100試合以上をこなすプロ野球選手の体重管理が気になった。古田氏からの回答はこうだった。「野球選手も体は絞れてくるけど、シーズン中は大きな負荷をかけてのトレーニングはなかなかできない。だからシーズンオフに“貯筋”をするんだよ」とシーズン中に体重が減ることを想定し、オフの間に筋肉量を増やしつつ体脂肪も維持する体づくりの重要性を教えられた。
 10%前後を理想にしている体脂肪率も今は7~8%。脂肪には外的衝撃を和らげるだけでなく、エネルギーを貯蔵したり、保温効果もある。仲田トレーナーは「長時間の練習や試合でスタミナがなくなってバテてしまうし、寒くなった時に風邪をひきやすくもなる」と体重減のデメリットを指摘する。全米プロから始まった17週連続出場はまだ4週目。まだまだバテてはいられないが、「今年のオフは僕も“貯筋”しようと思いました」と貴重なアドバイスを胸に刻んだ。

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2009年9月3日のニュース