柔道界再生へ…外国人審判招へいを示唆

[ 2009年9月3日 06:00 ]

 オランダ・ロッテルダムで開催された柔道の世界選手権の日本代表選手団が2日、帰国した。全日本柔道連盟の吉村和郎強化委員長は「男子の金メダルなしは初の結果だし、女子も金メダル3個とはいえその他が銅2個は物足りない」と厳しく総括。強化合宿をより厳しくする方針を示す一方で「日本の審判に慣れて、うまいと思ってしまっているだけかもしれない」とし、今後、国内大会に海外から審判を招へいする考えも示唆した。

 今大会も男子90キロ級の小野卓志(29=了徳寺学園職)や女子78キロ級の中沢さえ(26=綜合警備保障)が不可解な判定の末、敗れた。しかし今後も国際大会は、外国人審判の下で戦わなければいけない。同委員長は予算の問題も指摘したが、判定の傾向をつかみ、本当に海外で戦える選手は誰かを判断するために、外国人審判の招へいが“再生”の一助になる可能性はある。

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2009年9月3日のニュース