遼くん出た！「今年のベスト５に入るショット」

１５番でバーディーを決めた石川遼

　【フジサンケイ・クラシック第１日】有言実行の男だ。大会前に「２オンを狙う」と宣言していた３番のパー５は、コース最長の５７０ヤードに加え、右ドッグレッグの中間地点まで急傾斜の打ち上げ。石川遼が極めて難易度の高い２オンに果敢にトライし、見事に成功した。

　得意のドライバーで飛距離を稼ぎ、２６５ヤードを残した２打目は３番ウッドでグリーンのへりに乗せた。「追い風で５ヤードぐらい稼いだけど、９５パーセント（の出来）のショットが２回続かないと乗せられない。どちらも今年のベスト５に入るショット」と自画自賛の言葉を並べた。２０メートルのイーグルパットは惜しくもカップに蹴られたが、初日からギャラリーの大歓声を浴びた。
　ファンを魅了するスケールの大きなゴルフを続け、同じ組で回った片山、丸山をスコアでも抑えた。暫定ながら４位発進と聞いて驚く関係者はもはやいない。
　人気、実力の両面で日本男子ゴルフ界を引っ張る１７歳は「４番目の順位はビックリ。ゴルフ自体がよかったからかな」と納得の表情。今季３勝目に向けて絶好の位置につけた。