【スポニチフォーラム】大地さん、真理さん弾む秘話

[ 2009年5月27日 20:00 ]

<第9回スポニチフォーラム>熱い討論を交わす(左から)栗山英樹氏、鈴木大地氏、谷川真理さん

鈴木氏 ハイテク水着について語る動画はコチラ

 スポーツ振興支援と国民の体力、健康づくりを考える異業種交流勉強会「第9回スポーツニッポンフォーラム」が27日、180人が参加する中、東京都千代田区のKKRホテル東京で行われた。
 「健康ブームの中のスポーツ」がテーマのシンポジウムでは、88年ソウル五輪競泳男子100メートル背泳ぎ金メダリスト・鈴木大地氏(順天堂大スポーツ健康科学部准教授)、現役マラソンランナーの谷川真理氏がパネラーとして参加。栗山英樹氏をナビゲーターに水泳、陸上出身者ならではの視点で持論を展開した。まず谷川氏が「20数年前に皇居周辺を走っている人はほとんどいなかったが、先日数えたら350人もいました」と、マラソンブームの一端を紹介。東京マラソンの盛況ぶりなどをコメントした。これに対し鈴木氏は「水泳は骨折などのケガがなく、生涯スポーツの王様といわれています」と、水泳を懸命にアピール。
 続けて鈴木氏は「陸上はトラック種目だけでなくロードがあるように、水泳でもオープンウオータースイミングというのがあります。環境問題にもつながるので、いろいろ仕掛けをしていきたい」と構想を明かした。
 栗山氏から健康ブームにおけるウオーキングの効用について質問された谷川氏は、秘けつとして「みぞおちから脚が生えている意識で歩くと効果的。骨盤から脚をだす感じです」と話し、自ら実演するなど大サービス。これには鈴木氏も「クロールでも手を回すだけでなく、体をひねるのが重要なんですよ」とうなずく場面もあった。
 鈴木氏は水泳界では現在話題になっているハイテク水着についても言及。「確かに水着素材技術の進化はある。でも(世界最高記録をマークした)入江君はもともと実力のある選手。次はスクール水着を着て記録を出してほしいくらい」と、背泳ぎの後輩にエールを送った。
 「マラソンはいつも前を向いて走る。これがいいんです」と主張?する谷川氏に対し、鈴木氏は「ボクは(背泳ぎで)いつも後ろ向きに泳いでいたんですけど」と笑いをとるなど、和やかなムードでシンポジウムの幕は下りた。

続きを表示

2009年5月27日のニュース