太田がW杯準Vで世界ランク1位に浮上

[ 2009年5月27日 10:29 ]

ランキング世界1位になった太田雄貴

フェンシングの男子フルーレ・ワールドカップ(W杯)は26日、ロシアのサンクトペテルブルクで個人戦を行い、北京五輪銀メダリストの太田雄貴(森永製菓)が準優勝し、国際フェンシング連盟(FIE)ランキング1位に浮上した。日本フェンシング協会によると、日本選手がFIEランク1位になるのは史上初めて。

 太田は決勝でアテネ五輪銅メダルのアンドレア・カッサーラ(イタリア)に5―15で敗れたが、2位となった2日のW杯上海大会に続いて表彰台に立った。
 北京五輪後に森永製菓に就職した太田は、4月からフランス南部の古豪クラブ、エクサンプロバンスに期限付きで加入している。

 ▲張西厚志・日本フェンシング協会専務理事の話 日本選手がFIEランキング1位になるのは初めて。北京五輪後も着実に経験を積んで力が上がっている。五輪銀メダルの実力が本物だったと証明した。

 ≪世界ランキング≫1月から6月にかけて実施されるワールドカップ(W杯)のほか、五輪や世界選手権、各大陸別選手権の成績を得点化して決定する。W杯は通常の大会とポイントが2倍になる格上のグランプリ大会があり、五輪はポイントが3倍になる。太田は5月の上海、サンクトペテルブルクの両グランプリ大会で2位に入り、各52点を得てランキング1位に浮上した。昨年の北京五輪の銀メダル、アジア選手権優勝と大舞台での好成績も大きい。(共同)

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2009年5月27日のニュース