引退?続行?伊調姉妹が揺れる心境吐露

[ 2008年9月11日 06:00 ]

凱旋パレードで手を振る北京五輪メダリストの伊調千春(左)と伊調馨の両選手

 伊調姉妹が揺れる心境を吐露した。北京五輪のレスリング女子48キロ級で2大会連続の銀メダルを獲得した伊調千春(26)と同63キロ級で連覇を達成した伊調馨(24=ともに綜合警備保障)が10日、青森県内で表彰式などに参加。五輪終了後、引退を示唆した姉の伊調千は午前中に「引退はしません。五輪直後は次のことを考えられない状態だった。日がたつにつれて、2人でもやっぱりレスリングの話ばかり」と話し、現役続行を宣言した。ところが、八戸市で凱旋パレード後に会見した午後には「子どもにレスリングを教えるために、またシューズを履くかもしれないということ」とトーンダウン。「戦う気持ちになっていない」とし、代表に内定している世界女子選手権(来月11~13日、東京)への出場も未定とした。

 一方、妹の伊調馨も「(北京で痛めた)ひざの完治だけを考えて生活している。世界選手権はコーチと相談しながらゆっくり決める」と話し、こちらも出場を明言せず。「いい加減な気持ちでは出られない」と複雑な心境を口にした。

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2008年9月11日のニュース