遼くん プロ転向後初V「苦しかった」

[ 2008年8月24日 15:50 ]

関西オープンで初日から首位をキープし、プロ初優勝を飾った石川遼

 男子ゴルフの関西オープン最終日は24日、滋賀県滋賀GC(7080ヤード、パー72)で最終ラウンドを行い、石川遼は69で回り、通算12アンダーの276でプロ転向後初優勝を飾った。石川は10月の日本オープン出場権も獲得した。この日の石川は5バーディー、2ボギー。一時は2位に2打差まで迫られたが、終盤の15、17番でバーディーを奪いスコアを伸ばした。池田勇太が4打差の2位。さらに6打差の3位には吉田泰典が入った。

 最終18番。残り3センチのウイニングパットを沈めると、緊張から解放されたように派手なガッツポーズで雄たけびを上げた。「今年はどん底に落ちる可能性もあったが、こんなに早く結果が出るとは」。プロ転向後初勝利を挙げた石川は、率直な言葉で喜びを表現した。

 2位に4打差の首位でスタート。差は十分あるはずだった。5、6番とバーディーを奪うも、差はなかなか広がらない。9、12番ではボギーをたたき、一時は2打差に。「すごく苦しくて、ゴルフが怖くなった」と石川は言う。

 勝利を呼び込んだのは終盤の粘りだ。15番では2打目を2メートルに付けてバーディー。池田がボギーとした17番でもバーディーを奪い、競り合う相手を突き放した。「大崩れせずにプレーできたのは、自分の(実力の)域を超えている」。当の本人も驚きの表情だ。

 鳴り物入りのプロ転向後、ようやくつかんだ1勝。次はツアーでのプロ初優勝に期待がかかる。「プロと戦って勝てたことは自信になるし、次につながると思う」。16歳は力強く言い切った。

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2008年8月24日のニュース