オチョアと同組燃えた!藍ちゃん3位タイ!

[ 2008年8月3日 06:00 ]

ギャラリーの声援に応える宮里

 USLPGAツアーの全英リコー女子オープン第3日は2日、英国バークシャーのサニングデールGC(6408ヤード、パー72)で行われ、6位で出た宮里藍(23=サントリー)は5バーディー、1ボギーの68で、通算11アンダーとし、首位に2打差の3位で悲願の初優勝へ望みをつないだ。不動裕理(31=フリー)は5バーディー、2ボギーの69で、通算13アンダーとし首位をキープ。上田桃子(22=ソニー)は70で回り、通算8アンダーの10位。横峯さくら(22=エプソン)は69で終え、通算4アンダーの26位に浮上した。

【Go!アスリート宮里藍


 宮里は持ち前の安定感あるゴルフで3日続けて60台をマークすると会心の笑みを見せた。「前半からいい流れでゴルフができた。ショットはイメージと体が一致している」。2番、4番でバーディーを奪って迎えた273ヤードの9番パー4。第1打を左ラフに打ち込んだが、第2打を落ち着いてピンまで3メートルに寄せた。このバーディーパットを沈めると右手で小さくガッツポーズをつくった。
 勢いは止まらない。続く459ヤードの10番パー5でもピンまで10メートルに2オン。強気のパットはオーバーしたが、返しを慌てずに入れて連続バーディー。17番で初めてボギーを叩いたものの、通算11アンダーで終えた。
 目標でもあるオチョアの存在を力に変えた。3月のセーフウェー国際以来の同組でのプレー。飛距離もプレースタイルも全く異なるが、機を見て逃さず、前向きにプレーし続けるオチョアのスタイルに宮里はあこがれている。「“Keep it going”の精神をロレーナも勉強したと言ってたし、わたしもできるようになる時がくると思う」。この日は連覇を目指すオチョアの気迫あふれるプレーにも「気持ちで負けなかった」。冷静に前向きに自分のゴルフを貫き、オチョアに3打差をつけた。
 4年前に初めて挑戦したメジャーがサニングデールでのこの大会。当時は予選落ちし、人目をはばからず悔し涙を流した。それから多くの経験を積み、そして、昨年から長らく続いたスランプを克服してこの地に戻ってきた。「このコースは何が起こるか分からない。きょうのように集中してやりたい」。万感の思いを込めて、最終日は悲願のメジャー制覇を目指す。

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2008年8月3日のニュース