遼くんプロ転向ワースト82

[ 2008年8月3日 06:00 ]

8番H、降りしきる雨の中、バーディーを奪えなかった石川はパットのヘッドを叩く

 男子ゴルフツアーのサン・クロレラ・クラシック第3日は2日、北海道小樽市の小樽カントリー倶楽部(7535ヤード、パー72)で行われ、雨と強風に苦しんだ石川遼(16=パナソニック)がプロ転向後、ワーストとなる82の大叩きで通算15オーバーと崩れ、60位に後退した。4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーのパープレーにまとめ、通算1アンダー、215としたドンファン(21=韓国、フリー)が単独首位に立った。また、米国育ちの貞方章男(29=フリー)が73で回り、通算1オーバーで4位につけた。

【Go!アスリート石川遼】

 プロ転向10試合目にしてワーストの82と崩れた石川は、ホールアウト後、ジャンボ尾崎にからかわれた。「エキサイティングなダボを叩きまくったな。間違いなくダボ表彰されるぞ」。ダブルボギーを3つも叩いただけに石川は小さな声で「はい」と言うしかなかった。
 スタートの1番こそパーでしのいだものの、2番パー4で早くも試練が訪れた。右ラフからの7Iでの第2打をグリーン手前の池にポトリ。エッジまでは残り160ヤードだったが、5メートルの風と雨で濡れた重い芝に思い通りのスイングができず。ダブルボギーを記録すると、この後、さらに2つのダブルボギーに7ボギーと散々。3バーディーを奪っても焼け石に水だった。
 アンダーパーは同組の冨山だけという過酷な条件下。「コースが小樽の地形や天候などをもっと考えなさいと伝えていた」と自然と環境に翻ろうされた1日を振り返った。生命線のドライバーショットに関しては「昨日よりは良かった」と話したが、1つの武器だけでは対処しきれなかった。「パーを数えた方が早いですね。きょうはゴルフが下手くそだと感じました」と絞り出した一言は16歳の本音だった。

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2008年8月3日のニュース