「離婚式」体験イベント開催　指輪破壊、離婚ケーキ入刀も　プランナー「どんな選択をしても悔いなく」

　離婚する2人のためのユニークな儀式「離婚式」を体験するイベントが27日、都内で行われる。「模擬離婚式」を実演し、実際の流れを見ることができる。プランナーの寺井広樹氏（43）は「結婚・離婚の本質とは何かを改めて考えてもらう機会にしたい」と話している。

　寺井氏は2月29日を2011年に「円満離婚の日」として日本記念日協会に登録。「1年で離婚件数が最も多いとされる3月の前日に夫婦の絆などを考えてもらうために申請した」というが“2人に福（29）あれ”の語呂合わせも加えた4年に1度の記念日だ。これまでも記念日に合わせてイベントを行ってきたが、今回は2月29日に離婚届の提出を検討中の人がいたため「もう一度考えてほしい」と27日の実施となった。

　当日は離婚を視野に入れる20代の「旧郎旧婦」が結婚指輪をハンマーで叩きつぶしたり、離婚ケーキ入刀などを行う。ほかに、離婚を考えている人ら約15人も参列を予定している。また、この4年で離婚した芸能人・著名人で最も円満に離婚したイメージのある元夫婦を選ぶ「円満離婚オブザイヤー」や離婚川柳なども発表する。

　寺井氏によると、09年から15年間で夫婦など700組超が離婚式を利用。うち15組は離婚を思いとどまった。「結婚も離婚も目的は同じで、幸せになるため。どんな選択をしても悔いなく幸せになってほしい」と呼びかけている。

　イベントは午後6時半、東京・西新宿「新宿ワープ」で開始。18歳以上なら誰でも「御終儀（参加費）」なしで参加できる。