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いなば食品「ボロ家報道について」真相を説明「実は…責任者の死亡により」謝罪 雨漏りなど「近日改修」

[ 2024年4月12日 16:29 ]

 食品メーカー「いなば食品株式会社」(静岡・静岡市)は12日、公式サイトを通じ、新入社員を巡る報道について謝罪。報道に上がった「ボロ社宅」に関する声明も発表した。

 「いなばライトツナ」や、ペット向け「CIAO ちゅ~る」など幅広く食品を手掛ける大手食品会社「いなば」。大手を揺るがす採用を巡る報道を、今月11日発売の「週刊文春」が伝えた。

 記事によると、同社の今春の一般職採用の新入社員19人のうち、少なくとも17人、実に9割が入社を辞退していたという。一族経営によるパワハラや、事前説明と異なるボロ社宅での共同生活の強制、募集要項に明記された給与額が保証されないことなどが理由。大企業の実態に、連日ネット上では大きな議論を呼んでいた。

 同社は「この度は皆様方にマスコミ報道等にてのご心配をおかけ致し、衷心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。

 その後、「由比のボロ家報道について」と題するお知らせを更新。

 「由比のボロ家・雨漏り住宅と指摘されたシェアハウス1件に関してですが、同地由比のシェアハウス対象物件は計6棟でございます。既に3棟に5名の一般職(転勤のない事務職・工場勤務職)入居者がおり毎日勤務しております。今回の対象は唯一の新規の1棟でした。弊社はこの物件を含め、全てのシェアハウスに関して3月20日~26日にかけ、全家屋の点検・クリーニングを実施、完了しておりました」と説明した。

 「新卒で、勤務場所に原則異動のない新卒『一般職』社員の各位も新たに上記物件に入居し勤務を開始しております」と主張し、「現在今期、新規一般職の社員は合計で30名、辞令で国内外へ異動する総合職の新卒社員55名も弊社に既に入社し、合計2024年新卒入社済社員は計85名となりました」と説明。「今後、シェアハウス入居者に対しては、ご負担にならないよう実質家賃の請求を0円にて検討し、実施する決意でございます」とした。

 また「実は、10月26日に間質性肺炎の急性増悪で緊急入院し、1月10日に死亡、2月1日に社葬となった副社長で、いままで本件の一切の担当責任者だった総務部長がこの入院期間中の詳細な指示が酸素吸入による呼吸困難でほぼできず、空白となってしまいました」と説明。「会社は3月15日付で新総務担当を急遽任命したものの改修自体に残った期限に余裕がなく、修正が極めて遅れました点、心よりお詫びいたします」と事情を明かした。

 「いままでシェアハウスの改修のほぼ一切は 逝去した副社長の担当でした」とし「今回職場異動のない新卒一般職の16名の方々がご入社辞退となり、心よりお詫びいたします」と、改めて謝罪した。

 「大変申し訳ありませんが、写真のコンクリート剥き出しの場所は洗濯機置き場で、現在は既に洗濯機が置いてありますので現状の映像は異なっています」と指摘し、「今回、工場配属の一般職ご入居の皆さまに対し、十分なご説明を申し上げることができませんでした点を深くお詫びいたします。雨漏りは改修手続きを既に開始しております。また畳の交換も近日実施予定でございます。弊社のシェアハウスの現状は既にHPに映像を掲載しておりますが、全件健全で居住場所としては適切な物件を内検の上、選択しておりますのでご安心ください。このたび、責任者の死亡により作業指示が大変に遅れ、皆さまに非常にご不快をおかけしています。早急に誠意をもって、早期の改修を完了いたします」と呼びかけた。

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