×

星稜のピンチを日大藤沢がアシスト「こういうときこそスポーツの力」応援団の代わりに全力サポート

[ 2024年1月2日 18:50 ]

第102回全国高校サッカー選手権3回戦   市立船橋(千葉)4―1星稜(石川) ( 2024年1月2日    柏の葉 )

星稜の応援に集まった日大藤沢サッカー部
Photo By スポニチ

 能登半島地震の影響で応援団が会場に来られなくなった星稜(石川)をサポートしようと、日大藤沢サッカー部が立ち上がった。

 X(旧Twitter)で応援団が交通事情によって来場できないという情報を知った日大藤沢の応援団長・渡部瑠太さん(3年)が「こういうときこそ応援に行かないと」とチームに呼びかけた。

 日大藤沢は31日に行われた2回戦で近江に敗れたことで1日に解散。当初は数人程度に声を掛けたが、部員のグループLINEに投げかけたところ約50人が集まった。「本当は3回戦まで行くつもりで2日の予定は空いていました。暇になったのでみんな集まれました」と冗談交じりに笑う。

 同校の佐藤輝勝監督も地元の静岡に帰省していたというが、生徒からの一報に「すぐに関係各所に連絡を取って駆けつけることにしました」と振り返る。

 日大藤沢は石川県で開催される金沢ユースサッカー大会などで遠征をしていたこともあり、人ごとではなかったという。佐藤監督が住んでいる茅ヶ崎市のゴミ袋が黄色だったこともあり「星稜カラー」の衣装も用意。「彼らからの発案でしたが、サッカーファミリーとしてできることをしようと思いました」と話していた。

 準備は万全ではなかったが、星稜のチャント(応援歌)を覚えるなど最大限サポートした。星稜は敗れてしまったが、試合前から大迫力の応援で会場を盛り上げた。渡部さんは「チームのみんなが動いてくれた。高校サッカーの凄いところだし、こういうときこそスポーツの力だと思う」と話していた。

続きを表示

「サッカーコラム」特集記事

「日本代表(侍ブルー)」特集記事

2024年1月2日のニュース