福岡3発逆転3連勝　1メートル61“小さな巨人”紺野が2ゴール　3位も射程圏に入ってきた

明治安田生命J1リーグ第28節   福岡３ー１柏 （ 2023年9月23日    三協フロンテア柏スタジアム ）

＜柏・福岡＞後半、ゴールを決め喜ぶ福岡・紺野（右）（撮影・西海健太郎）
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　明治安田生命J1リーグは各地で6試合が行われ、福岡は柏に3―1と逆転勝ちで3連勝を飾った。0―1で迎えた後半にMF紺野和也（26）が立て続けに2ゴールを奪って逆転し、MF金森健志（29）のゴールでダメを押した。8位は変わらずだが、勝ち点を44に伸ばし、暫定ながら3位までの勝ち点差3と上位も狙える快進撃だ。

　ひときわ小柄な1メートル61のMF紺野がプロ初の複数ゴールで福岡を3連勝へと導いた。

　「1トップ2シャドーの距離感を良くしようと話をしていた」との狙い通り、0―1とリードされた後半9分には金森、山岸とワンタッチでつないだ球を狭いスペースを突いて左足でゴール。2分後には利き足でない右だったこともあり「思い切り振り抜いて気持ちで決めよう」と今季、FC東京から完全移籍した背番号8は豪快にネットを揺らした。

　同20分には金森が追加点を奪えば、自慢の堅守で追加点は許さなかった。14位だった昨季は年間の勝ち点が38だったが、ここ10試合で8勝をマークするなどシーズン終盤にかけてチーム力が上がり、現在の勝ち点はすでに昨季を上回る44だ。3位の名古屋との差は3と上位進出も十分、射程圏に入ってきた。

　リーグだけではない。天皇杯、ルヴァン杯といずれも4強に進出。初タイトルさえ、手の届く場所にいる。その影響で10月は日程がタイトになるが、紺野は力強く言った。「どの大会も全力で戦って少しでもいい順位で終わりたい」。この勢いはしばらく、しぼみそうにはない。

　▼福岡・長谷部監督　良いコンビネーションのゴールもあり、それは少しずつ上達している部分だと思う。非常にうれしいし、選手たちも自信を持っていい。