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元京都でシャルケ2の上月がトップチームの親善試合で3戦連発 プロ契約間近でトップ昇格をアピール

[ 2022年12月23日 14:08 ]

上月壮一郎
Photo By スポニチ

 サッカーのドイツ1部シャルケのセカンドチームでプレーする元京都のMF上月壮一郎が23日、3部オスナブリュックとの親善試合で自ら22歳の誕生日を祝う3戦連続ゴールを決め、トップチーム昇格をアピールした。

 W杯帰りの日本代表DF吉田麻也(34)とともに先発して4―3―3の右ウイングでプレー。前半16分にペナルティーエリアの外で高く浮いたクリアボールを右足でトラップして足元に収めると、左足で切り返して相手DFをかわし、ゴール左隅に蹴り込んだ。吉田とともに前半限りで退き、試合は格下相手に2―2で引き分けたが、日本の若きスピードスターはしっかり結果を残した。

 W杯開催に伴う中断期間中に始まったトップチームの親善試合では9日のオーストリア1部ラピッド・ウィーン戦、16日のクロアチア1部ハイデュク・スプリト戦に続く3試合連続弾でチーム最多の3得点。既にクラブ幹部が「素晴らしいパフォーマンスで好条件を得る」とプロ契約の意向を示していた中でゴールを積み上げ、年明けのトルコ合宿参加にも近づいた。

 上月は昨年12月に京都を退団し、今年1月にドイツ5部デューレンに加入。スピードに乗ったドリブルと優れた足元の技術ですぐに頭角を表した。今季は4部相当のシャルケ2に加わってここまで14試合に出場し、チーム最多の8得点を挙げて5アシストも記録。今回のトップチーム合流と活躍で注目を集め、ビルト紙では同じ21歳でドルトムントに加入してサクセスストーリーを築いた元日本代表MF香川真司(33=シントトロイデン)と比較し「上月はシャルケの香川となるのか?」と報じられていた。

 トップチームのライス監督は「ダイナミックでゴールへの危険性があり、スピードに乗ったら守るのに苦労する。頭の中がクリアで常に全力を出している。引き続き支援していくに値する」と評価。守備の課題を指摘しながらも長期的な視点で成長をサポートしていく考えを示している。

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2022年12月23日のニュース