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ヒメネス千金ヘッド!ウルグアイ 鬼門初戦で48年ぶり白星

[ 2018年6月16日 05:30 ]

W杯1次リーグA組   ウルグアイ1―0エジプト ( 2018年6月15日    エカテリンブルク )

エジプト戦で決勝ゴールを決めたウルグアイ代表ヒメネス(中央)(AP)
Photo By AP

 A組はエカテリンブルクで15日、過去2度の優勝を誇るウルグアイが7大会ぶり出場のエジプトと対戦し、後半44分のDFホセ・ヒメネス(23=Aマドリード)のゴールで1―0で勝利を収めた。エジプトのFWサラー(26=リバプール)は出番がなかった。

 歓喜の瞬間は後半44分に訪れた。DFヒメネスがCKから決勝弾。頭一つ抜け出すヘディングでゴールネットを揺らした。

 この劇的な一発で、ウルグアイは鬼門の初戦で48年ぶりの勝利。74年以降、出場した6大会で初戦勝ちなし。タバレス監督が「呪われているようだ。しかし、勝てればその呪いが解ける」と話していたが、ついに呪いから解放されて「今日の苦しい経験が我々を成長させるだろう」と自信を深めた。

 ヒメネスはまさに救世主の働きだった。センターバックの一角として、守備では徐々に攻勢を強めたエジプトを完封。攻撃では不発だったスアレスとカバニの2トップに代わって、苦しんだチームに勝利を呼び込んだ。

 実はウルグアイのW杯最年少出場記録を更新した14年にも、チームを救う活躍をみせた。主将のDFルガノの負傷を受け、1次リーグ2戦目のイングランド戦から出場。安定したパフォーマンスを披露して、ベスト16入りに大きく貢献した。

 ヒメネスは23歳ながら風格はベテランの域だ。代表キャップ数は43。17歳でプロデビューすると、スペインの名門Aマドリードに18歳から所属する。マンチェスターUやRマドリードからの誘いもあるなか、2日前の13日には同クラブとの契約を23年まで更新。違約金は1億2000万ユーロ(約154億円)に設定された。これを受けて本人は「クラブが自分を信頼してくれてとても幸せだ」とクラブ愛を強調。W杯に集中できる環境を整え、きっちりと結果を出した。

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2018年6月16日のニュース