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【W杯1次L展望C組】フランス20年ぶり頂点へ 天才19歳ムバッペ導く

[ 2018年6月16日 15:30 ]

フランスの若きスピードスター、ムバッペ(AP)
Photo By AP

 【出場国徹底チェック C組】若いタレントがそろうフランスの注目は、W杯で初優勝した98年生まれのFWムバッペ(パリSG)だ。今大会2番目に若い19歳は、プラティニ、ジダンら名選手がつけた背番号10を託され「W杯のような大会では何でも起こりうる。限界はない」と20年ぶりの頂点を見据える。16歳でモナコでプロデビューし、18歳からA代表で活躍する早熟のスピードスターを、同国出身の名将ベンゲル氏(前アーセナル監督)は「新たなペレになれる」と大きな期待を寄せる。

 エースのグリエズマン、1メートル93のジルー、サイドを切り裂くデンベレ、中盤の大器ポグバら攻撃陣の充実度は大会屈指。守備陣もアンカーのカンテ、センターバックのバランとウンティティを中心に個の強さを誇るが、32歳コシールニーの負傷欠場もあり、経験値と選手層には不安が残る。デシャン監督は現役時代に主将として98年W杯制覇に貢献。ベッケンバウアー(西ドイツ)に続いて、主将と監督の両方で世界一という偉業達成を目指す。

 <デンマーク>レスターで岡崎と同僚のGKシュマイケル、1メートル89のケアーを中心に、欧州予選12試合で9失点と堅守を誇る。攻撃は予選11得点とゴールを量産したMFエリクセン(トットナム)の活躍次第。「ウィザード(魔法使い)」の異名を取る10番は、日本に敗れた10年大会以来2度目の大舞台に向けて「本当に楽しみ」と意気込む。不振から復活し、スーパーサブ役を期待された30歳FWベントナーの負傷欠場は痛い。

 <ペルー>今大会最大ブランクの36年ぶり出場。エースで主将のFWゲレロは昨年11月に薬物違反で出場停止処分を受けたが、今月にスイス裁判所の判断でW杯出場が可能に。3日のサウジアラビア戦で2得点し健在を示した34歳は「本当にうれしい」と語った。シャルケでDF内田と同僚だった33歳のFWファルファンと、ワトフォードのFWカリージョは突破力が武器。フェイエノールトのボランチ、22歳のタピアが中盤のキーマンだ。

 <オーストラリア>横浜のDFデゲネク、浦和のFWナバウトのJリーガー2人がメンバー入りした。主将の守備的MFジェディナクが攻守の要で、同代表歴代最多50得点を誇る38歳FWカーヒルは4大会連続出場。10年W杯で準優勝したオランダ代表の指揮官で、1月に就任したファンマルバイク監督は「特別な選手。違いを生み出せる」とスーパーサブとして期待を寄せる。19歳のFWアーザニは今大会最年少選手となる。

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2018年6月16日のニュース