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マンC逸材、U―17イングランド司令塔フォーデン 久保と「7」対決

[ 2017年10月17日 10:00 ]

U―17W杯決勝トーナメント1回戦   イングランド―日本 ( 2017年10月17日    コルカタ )

「マンC未来の10番」の期待がかかるイングランドの司令塔・フォーデン
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 今回の蹴球大陸は、U―17イングランド代表を16日に離脱したFWジェイドン・サンチョ(17=ドルトムント)に代わって攻撃をけん引する、MFフィル・フォーデン(17=マンチェスターC)に注目した。

 日本にとって朗報かもしれない。イングランド代表のエースFWサンチョが16日突然、チームを離脱してドイツに戻った。当初ドルトムントから1次リーグのみの参加と伝えられていたが、英メディアではイングランド協会がクラブを説得し残留するとの観測が広がっていた。

 サンチョは5月U―17欧州選手権でチーム最多(大会3位)の5得点を挙げて大会MVP。今大会も1次リーグでチーム最多の3得点(2アシスト)をマークしていた。その大黒柱に変わって攻撃をけん引する役割を担うのが、司令塔のフォーデン。所属するマンチェスターCのグアルディオラ監督も認める逸材だ。

 ユース所属ながら7月にトップチームの米国遠征に抜てきされ、同21日の親善試合マンチェスターUでデビューした。宿敵相手にトップ下で先発し、後半29分まで17歳とは思えぬ落ち着きと技術を披露。左足から精度の高いパスを供給し、バルセロナでメッシらを指導した名将は「言葉が見つからない。こんな選手を見たのは久しぶり。レベルが違う。特別だ」と大絶賛した。フォーデンが「アイドル」と目標にするのは、トップチームの先輩であるスペイン代表MFダビド・シルバ。近い将来、同じ左利きのゲームメーカーの後継者となる可能性は高い。

 今大会は1次リーグ3試合に出場(先発2試合)して1得点。第2戦のメキシコ戦でサンチョのパスから左足ダイレクトでミドル弾を突き刺した。欧州ビッグクラブの下部組織育ち、背番号7、左利き、ほぼ同じ身長(1メートル69)と、日本のエース久保と共通項は多い。注目の7番対決が、試合の行方を左右しそうだ。

 ◆フィル・フォーデン 2000年5月28日、英国マンチェスター郊外ストックポート生まれの17歳。9歳でマンチェスターCの下部組織に加入。昨年12月の欧州CL1次リーグのセルティック戦で、16歳192日のクラブ史上3番目の若さで公式戦ベンチ入りを果たした(出場機会はなし)。今季はU―19、U―23チームでプレー。1メートル69、70キロ。利き足は左。

 ≪イングランド指揮官「がっかり」≫前日会見に臨んだイングランドのクーパー監督は、FWサンチョが日本戦を欠場することを明かした。「サンチョは残る」と伝えた16日付英紙サンでは「チームを離れるというニュースはない」と明言していたが、会見では「彼はドイツに戻った。がっかりしている。彼がいなくなるのは残念だし痛いが、振り返る余裕はない」と前を向いた。

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