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久保くん 16強の壁破る イングランド討ちへ「全力で頑張る」

[ 2017年10月17日 05:30 ]

練習中、右手人さし指を立てる久保(右)
Photo By スポニチ

 U―17W杯インド大会に出場中の日本代表は17日、ベスト8進出を懸けて決勝トーナメント1回戦のイングランド戦に臨む。2トップの一角での先発が濃厚なFW久保建英(16=FC東京U―18)は、飛び級で出場した5月のU―20W杯韓国大会16強敗退のリベンジを狙う。

 エース久保が“16強の壁”をこじ開ける。決戦を翌日に控えた16日、U―17日本代表は冒頭15分を除く非公開練習で集中を高めた。仲間たちとパス回しで時折、笑顔を見せた久保だが、「ここからが勝つか負けるかの戦い。全力でやって次に進めるように頑張りたい」と引き締めた。

 リベンジの舞台だ。今年5月30日のU―20W杯決勝トーナメント1回戦でベネズエラと対戦。延長までもつれた死闘は0―1で惜敗した。後半18分からピッチに立った久保は58分間の出場でシュート0本に終わっただけに、一発勝負の初戦の難しさは理解している。引き分けの場合、今大会の規定では延長戦は行わず、PK戦に突入する。久保は「PKまで長引かせたくない。試合の中でチャンスを決め、90分で勝てればベスト」と話し、なりふり構わず攻める構えだ。

 相手のイングランドは今大会3戦で11得点と圧倒的な攻撃力を持ち、優勝候補の一角の呼び声が高い。15年10月、U―15時代の欧州遠征で対戦した経験のある久保は1得点で4―3の勝利に貢献した。エースFWサンチョが離脱となるが、「1人欠けても変わらない」と油断はなかった。

 3試合1得点1アシストの久保は「自己評価は自分の理想より高くない。それもある意味、想定内。大会が終わったわけではないので明日、変えられればいい」と言った。U―20W杯での屈辱の敗戦から140日。カテゴリーこそ違えど、ひと回り成長した天才が全てをぶつける。

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2017年10月17日のニュース