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“グレー決着”に森脇「これまで嘘をついて生きてきた人生ではない」

[ 2017年5月9日 19:50 ]

処分を受け取材に応じる森脇
Photo By スポニチ

 4日の浦和―鹿島戦(埼玉)で起きた“暴言騒動”を巡る問題で、Jリーグから2試合の出場停止処分を受けた浦和のDF森脇良太(31)が9日、さいたま市内のクラブハウスで取材に応じた。

 黒のスーツ、濃紺ネクタイで報道陣の前に姿を現し「多くの方々に迷惑をかけたこと、小笠原選手とレオ・シルバ選手に不快な思いをさせてしまったこと、サッカーを愛する皆様に不快な思いをさせてしまったことを心から反省しています。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 「僕の性格的に試合に入ると“勝ちたい”という気持ちが強くなりすぎて相手とバトルしてしまう。これまでもたくさんの方に指摘を受けていた中で、冷静にプレーできなかったことは自分の未熟さ」と猛省。機会があれば、鹿島側に直接、出向いて謝罪する意向も示した。

 一方で「世間では“差別の森脇”と理解されているが、今回の件で差別的な言動はなかったことを謝罪の気持ちと同じぐらい伝えたい。これまで嘘をついて生きてきた人生ではない。試合後に話した言葉にまったくもって嘘はない」と主張した。

 問題の場面は後半33分の小競り合いの中で発生した。試合後に鹿島のMF小笠原が、森脇が鹿島MFレオ・シルバに対し「臭い」と差別的な発言をしたと指摘。森脇は小笠原に対して「口が臭い」と言ったとしてレオ・シルバへの侮辱、差別を否定していた。

 Jリーグ規律委員会は7日に森脇、小笠原を個別に聴取。事実関係の確認を行い、森脇の発言が「侮辱」に相当するとして処分を決定した。Jリーグの黒田フットボール本部長は「(森脇と小笠原の)主張に食い違いがある。臭いと言った事実は確認できたが、差別的かどうかは確認できなかった」と説明。真相は謎に包まれたままの”グレー決着”となった。

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2017年5月9日のニュース