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G大阪 決勝T進出絶望的…ロスタイム被弾で痛恨ドロー

[ 2017年4月26日 05:30 ]

ACL1次リーグH組   G大阪3―3アデレード・ユナイテッド ( 2017年4月25日    吹田ス )

<G大阪・アデレード>後半13分、まさかのPKでガックリ肩を落とすG大阪の遠藤(中央)
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 2大会ぶりの決勝トーナメント進出がほぼ絶望的となった。ACL1次リーグH組のG大阪はホームでアデレード(オーストラリア)と3―3のドローに終わり、自力突破が消滅。最終節のアウェー済州(韓国)戦では大量得点での勝利とアデレードが引き分け以下の結果に終わることが条件となり、崖っぷちに追い込まれた。 ACL1次リーグH組順位表

 試合終了の笛が鳴った瞬間、2得点を決めたFW長沢はピッチにしゃがみ込んだ。ロスタイムにセットプレーから同点弾を許し、勝ち点3がスルリ。スタジアムは一瞬の静寂の後、大きなブーイングが起きた。誰しもが、この結末の意味を理解していた。

 まさかの光景だった。2点リードした前半終了間際。DF金正也がピッチに足を滑らせ、そこから失点した。「最近、滑ることが多い。これは自分の問題。チームに申し訳ない」と金はこうべを垂れた。そして後半12分には名手・遠藤がPK失敗。「いつも通り蹴りにいったけど、変なところに当たったし、決めるべきPKだった。自分のミスです」。新スタジアムでのACLは通算6試合0勝2分け4敗と1度も勝っていない。長谷川監督が「ホームで非常に強い思いがあるが、結果と内容が付いてこない」と渋い表情を浮かべたように、遠藤は新スタジアムではPK3本中2本を外している。ピッチにアジャストできないことも含め、地の利を生かせない戦いが短期決戦のACLで苦戦する要因になっている。

 済州戦は最低4得点以上の勝利が必要で、さらにアデレードの結果にも左右される。突破条件はきわめて難しいが、遠藤は「可能性がある限りは、何が起きるか分からない」と必死で前を向く。奇跡を信じて戦うしかない。

 ▼G大阪の決勝トーナメント進出条件 G大阪はアデレード戦に痛恨のドロー。勝ち点4でH組最下位のまま。最終節はアウェーで2位の済州戦。当該チーム同士のスコアが最優先のため、ホームで済州に1―4で敗れたG大阪は4得点以上かつ3点差以上の○が必要。4―1の場合は両者が並び、グループ内の得失点差によりG大阪が上回る。その上で3位アデレードが首位の江蘇蘇寧戦に△か●が条件で、厳しい状況だ。

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