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乾 日本代表コーチ生チェックも不完全燃焼…見せ場つくれず反省

[ 2017年4月26日 05:30 ]

リーガ・エスパニョーラ第33節   エイバル0―1ビルバオ ( 2017年4月24日 )

ビルバオ戦で攻め上がるエイバルの乾(右)
Photo By ゲッティ=共同

 エイバルのFW乾貴士(28)が24日のホーム・ビルバオ戦で4試合ぶりに先発復帰した。後半14分に途中交代し、試合も0―1で敗れたが、日本代表のジャッキー・ボヌベー・コーチ(55)がプレーぶりを会場で直接、チェックした。今季はリーグ22試合に出場するなど主力として活躍。6月13日のW杯アジア最終予選イラク戦(会場未発表)での約2年3カ月ぶりの代表復帰に向けてアピールを続ける。

 収容約6000人の小規模なエイバル本拠のスタンドに、日本代表のボヌベー・コーチの姿があった。現在はシリル・コーチと二手に分かれて欧州行脚中。ハリルホジッチ監督の命を受け、ビルバオ戦に駆けつけた。6月13日のW杯アジア最終予選イラク戦に向けて、メンバーを選定中。出場機会が激減中の本田(ACミラン)、左太腿痛を抱える清武(C大阪)ら2列目の選手のコンディションが上がらないこともあり、乾のプレーに熱視線を送った。

 乾はボヌベー・コーチと直接、メールで連絡を取り合っており、事前に視察情報を入手していた。安倍首相、スペイン国王フェリペ6世らによる日本とスペインの友好行事に招待されて一時帰国していたこともあり、この日が4試合ぶりの先発復帰。15年3月31日の親善試合ウズベキスタン戦以来の代表復帰に向けて燃えていた。前半14分にはペドロ・レオンへラストパス。34分にはペナルティーエリアの外から右足でシュートを放つなど精力的なプレーを見せた。だが、気合が空回りしたのか後半11分に横パスを相手に渡してしまい、速攻を止めようとファウルした味方が一発退場。数的不利となったチームはロスタイムの失点で0―1で敗れた。

 後半14分に途中交代した乾は「退場になったシーンのミスは自分のせい。チームに迷惑をかけてしまった」と猛省。「頭を切り替えないといけない。反省するところは反省して、次につなげないと意味がない」と前を向いた。不完全燃焼に終わったが、それでも、スペイン1部で主力として活躍し続けるだけに存在感は十分。今季残り5試合で結果を出し、約2年3カ月ぶりの日の丸をたぐり寄せる。

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2017年4月26日のニュース