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浦和 興梠“キング弾”で単独首位!倒れ込み左足一閃「うまくずらせた」

[ 2017年4月17日 05:30 ]

明治安田生命J1リーグ第7節   浦和1―0FC東京 ( 2017年4月16日    味スタ )

<FC東京・浦和>前半14分、ゴールを決めてラファエル・シルバ(右から2人目)と抱き合う興梠(右)
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 V奪回を目指す浦和は、FC東京を1―0で下し今季初めて単独首位に浮上。前半14分に決勝点を挙げたFW興梠慎三(30)は、得点ランクの単独トップに立った。

 一気に攻撃のスイッチを押した。興梠が1本のパスから仕留めた。「ラファエル・シルバが持ったら走りだす。後は自分の技術で決めるだけ。GKのタイミングをうまくずらせた」。前半14分、縦パスに抜け出すと、スピードで相手DF丸山を振り切った。瞬時にGKの間合いを測る。最後は倒れ込みながら左足を一閃(いっせん)。絶妙な一撃が決まった。

 得点ランク単独トップに立つ6点目には興梠の神髄が見えた。現在4年連続2桁得点が続くエースも30歳。「昔は届いたのに届かなくなったというのはある。そこは経験と技術でカバー」と話していた。序盤からFC東京の圧力を受けた。「前半から押された。逆を言えば(カウンター攻撃の)チャンス」。冷静に流れを読み、反撃の機会をうかがっていた。

 抜群の身体能力と繊細なタッチ。「82」のベストスコアを持つ趣味のゴルフでは「得意なのはドライバーと“寄せ”」と話す。飛距離は280〜290ヤード。寄せには繊細さが光る。ラファエル・シルバが加入し、従来の1トップからシャドーに移った今季「ラファが下がった時は裏に抜けることを意識している」と言う。その相棒も「興梠はクレバーな動きだしをする」と絶賛した。まさに、あうんの呼吸だ。

 後半は興梠、武藤と2人のシャドーが、相手SBをマークする布陣に移行。試合前まで6戦20発の得点力を誇ったが、この日はしたたかに1点を守り切った。興梠は「内容が良くなくてもこういう試合に勝てたのは大きい」と言う。戦い方に幅ができ、勝負に徹する戦術を見せた浦和。幾多のタイトルを逃してきた姿はない。開幕戦で敗れた後、怒濤(どとう)の勢いで5勝1分けとし、いよいよ単独首位に躍り出た。

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