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マンマーク逆手にスペース捻出 柏“ネルシーニョサッカー”攻略

[ 2017年4月17日 05:50 ]

明治安田生命J1第7節   柏2―1神戸 ( 2017年4月16日    ノエスタ )

神戸―柏 試合終了間際、ゴールを決め喜ぶ柏・大津(手前)
Photo By 共同

 柏が“ネルシーニョサッカー”を逆手にとり、神戸を首位から引きずり降ろした。敵将は09〜14年に柏を指揮したネルシーニョ監督。当時、下平監督は柏U―18の監督を務めた。マンツーマンの守備を導入するなど人を執拗(しつよう)にマークする相手のスタイルを熟知。人に引っ張られてスペースが動きやすい特徴を利用した。

 ディエゴ・オリヴェイラの故障離脱もあり、クリスティアーノを1トップで起用。相手サイドバックが、大津、伊東の両ワイドに食いつくことを見据え、指揮官は「クリスティアーノにサイドに流れて起点をつくるように指示を出した」とサイドバックの裏のスペースを突くことを徹底した。前半28分の先制弾は右サイドが起点。小池のクロスに反応して左足でネットを揺らした大谷はボランチの位置からクリスティアーノが空けていたスペースに飛び込んだ。

 クリスティアーノに手を焼いた相手DF岩波は後半40分に2度目の警告を受けて退場。数的優位で迎えた後半ロスタイムに大津の決勝弾が生まれた。ネルシーニョ監督が就任後の神戸とのリーグ戦での対戦成績は4勝1分け。大谷は「ネルシーニョのサッカーはよく分かっている。クロスからのシュートは練習でもやっていた形」としてやったりの表情を浮かべた。

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2017年4月17日のニュース