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闘莉王 劇的PK弾!負傷の右足で今季初白星に貢献

[ 2017年3月5日 05:30 ]

明治安田生命J2第2節   京都1―0徳島 ( 2017年3月4日    西京極 )

 明治安田生命J2第2節は4日、西京極競技場などで5試合が行われた。京都は元日本代表DF田中マルクス闘莉王(35)が後半アディショナルタイムにゴールを決めて、徳島に競り勝ち今季初白星を挙げた。湘南が群馬を3―1で下し、開幕2連勝した。水戸は金沢に大勝し今季初勝利。名古屋―岐阜、千葉―山形は引き分けた。

 苦肉の策が的中した。交代枠を使い切った後、守備の要である闘莉王が右足を負傷。「ダッシュできないし、交代できたらピッチにいなかった」と振り返るアクシデントも、闘将の頭にベンチに下がる選択肢はなかった。

 するりするりと上がり、1トップの位置へ。足を引きずりながら、最前線で体を張ること15分。自陣からのロングフィードをFWオリスが頭で落とすと、間髪入れずに痛い右足を振り抜いた。次の瞬間、ゴールネットが揺れ、スタジアムが沸いた。

 「よくあんなところにこぼれてきたね」

 百戦錬磨のベテランならではの嗅覚で終了間際に放った一発。それまでのフラストレーションをぬぐ去った。

 同時に、開幕戦の悪夢も振り払った。自身がPKを献上し敗戦。「移籍して何もできていなかった。眠れない日が続いていた」と責任を感じた。だからこの日も、声を出し続け、ゴール後はベンチメンバーをも呼び寄せ雄たけびを上げた。ただ喜んだのは一瞬。試合内容は「ぶさいく」と断じた。手厳しいのはいつものことながら、移籍2戦目で欠かせないピースだと実証してみせた。

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2017年3月5日のニュース