高倉監督　なでしこ黒星発進に怒り「悪いところ全て出た」

スペイン戦で指示を出すなでしこジャパンの高倉監督
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　国際親善大会アルガルベ杯（ポルトガル）に出場しているなでしこジャパンは１日、１次リーグ初戦でスペインに１―２で敗れた。２点のリードを奪われ、後半３６分にＦＷ横山久美（２３＝長野）がゴールを挙げたが、反撃及ばず。成熟度の低さを露呈し、公式戦未勝利が続く高倉麻子監督（４８）も“ダメ出し”を連発した。

　あまりに内容の悪い黒星発進に、高倉監督の表情もさえなかった。「思ったよりも自分たちのペースで進める時間帯がなかった。悪いところが全て出た」とバッサリ切り捨てた。守勢に回った前半は自陣に閉じこもり、後半もミスから２失点と自滅。指揮官は「プレスに行くか、行かないかの判断が遅れた。相手の球際での強さに怖がっているのもあるし、サポートも遅くてボールも動かなかった」と嘆いた。

　高倉体制では公式戦１分け３敗と未勝利が続く。この試合でＤＦ北川（浦和）、ＭＦ長谷川（日テレ）のＵ―２０代表組がデビューするなど世代交代を急ぐが、目に見える結果が出ない。中１日でアイスランドとの対戦が待つだけに、主将のＤＦ熊谷は「この負けを意味ある負けにしないといけない」と反省を口にした。