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ポドルスキ「現役最後は神戸で」骨埋める覚悟の3年契約背番10

[ 2017年3月3日 05:30 ]

神戸が完全移籍で獲得したトルコ1部ガラタサライの元ドイツ代表FWポドルスキ
Photo By ゲッティ=共同

 神戸は2日、トルコ1部ガラタサライから元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(31)を完全移籍で獲得したと発表した。関係者によれば、移籍金は3億円、年俸5億円の3年契約で契約延長オプション付きとなる見込み。背番号は「10」に決まった。来日や合流時期は未定ながら、Jリーグの第1登録期間内の3月中に加入する可能性も残されている。本人は神戸で現役を終える意思を明かしているもようで、神戸の悲願の初タイトルに貢献する(金額は推定)。

 神戸に、Jリーグに大物助っ人がやってくる。交渉を続けてきたポドルスキに関して、神戸側は2月28日にガラタサライ側と合意。この日、完全移籍での加入が発表された。背番号は「10」に決定。関係者によると、移籍金は約3億円で、年俸約5億円の3年契約となり、その後の契約延長オプションがつく見込み。クラブ関係者によれば、本人は「ここ(神戸)でキャリアを終えたい」と話し、骨を埋める覚悟を示しているという。

 ポドルスキは2日、自身の写真共有アプリ「インスタグラム」で「シーズン終了後、ヴィッセル神戸に加入する。新しい挑戦のための決断だ。時が来たら詳しく説明する。今はガラタサライと、ファンのために尽くすだけだ」などと記した。

 現時点で来日や合流する時期は未定。トルコリーグ終了後の今夏から加わることが基本線ながら、Jリーグの第1登録期間内(1月6日〜3月31日)に獲得できる可能性も残されており、クラブ関係者は「継続して、ギリギリまで交渉します」と明かした。神戸はエースFWレアンドロが2月25日の開幕戦で左膝を負傷し、全治6カ月の長期離脱。エースを約半年間も欠くことになり、一日も早いポドルスキ加入が求められている。

 3月中の獲得を実現するためには、ビザ取得などの関係もあり、今月10日前後までには折り合いをつけなければならないという。現在、ガラタサライは首位ベシクタシュと勝ち点10差の3位。優勝争いに絡み続けるか、早い段階で脱落するかもポドルスキの退団時期に影響しそうだ。神戸は移籍金の上乗せなども考慮し、交渉を続けていく。

 ドイツ代表としてW杯に3度出場し、優勝トロフィーを抱いたこともあるポドルスキの実績は抜群。ワールドクラスの左足のシュートとスピードを生かした突破力でJリーグに衝撃を与える。

 ◆ルーカス・ポドルスキ 1985年6月4日生まれ、ポーランド出身のポーランド系ドイツ人。03年にケルンのトップに昇格し、バイエルンMやアーセナル、インテル・ミラノでプレー。15年7月にガラタサライへ完全移籍。ドイツ代表では06年ドイツ大会からW杯に3度出場。国際Aマッチ通算129試合出場48得点。昨年8月に代表からの引退を発表。1メートル82、83キロ。利き足は左。

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2017年3月3日のニュース