佐野日大　小さな守護神・中村２本止めた！ＰＫ戦制し８強

第９５回全国高校サッカー選手権大会第４日   佐野日大（栃木）２―２（ＰＫ４―３）一条（奈良） （ 2017年1月3日 ）

＜一条・佐野日大＞ＰＫ戦、２本目を止める佐野日大ＧＫ・中村
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　佐野日大がＰＫ戦を制し、８強入りした。

　勝利の立役者は１メートル７６の小さなＧＫ中村だ。「小、中学時代からＰＫ戦は勝った回数の方が多い。チームに勝ちをもたらす自信はあった」。１人ずつ構えを変え、キッカーより先に動かないことを心がけた。両親は元バレーボール選手、兄・圭吾さんは身長１メートル９０超で神奈川大３年の現役ＧＫという守護神は２本のＰＫを止め、殊勲の活躍をみせた。

　昨年６月の高校総体栃木県予選の準決勝で矢板中央に０―３と完敗。守備、攻撃陣で意見が食い違い、バラバラになったこともあった。だが従来の４―４―２から３―４―３へ、特に守備時には５―４―１に移行する布陣に変え、生まれ変わった。主将のＤＦ福田は「あの完敗がなければ今はない」と言う。過去最高だった９８年度の８強に並んだ。次戦の駒大高戦で新たな歴史をつくる。

　▼一条ＭＦ加茂（２得点もＰＫ戦では失敗）自分のせいで負けてしまった。本当に申し訳ない。後輩たちは一人一人、技術が高い。自分たちより上にいってほしい。