正智深谷　無失点で初ベスト８　秘密兵器・オナイウ弟も初陣

第９５回全国高校サッカー選手権大会第４日   正智深谷（埼玉）３―０創造学園（長野） （ 2017年1月3日    浦和駒場 ）

＜創造学園・正智深谷＞試合終了間際に登場した正智深谷・オナイウ情滋はスピードに乗ったドリブルで場内を盛り上げる
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　“初ものづくし”の快勝だ。正智深谷が今大会３試合目で初の無失点勝利で、初の８強進出を果たした。前半１９分にＭＦ鈴木（３年）が今大会初の先制点を挙げ、同ロスタイムには小山が左足で自身初となる３試合連続ゴール。「初ものづくしです。選手たちが頑張ってくれました」と小島監督が話せば、得点ランク首位タイの３点とした小山は「（２回戦までの２得点は）ＰＫだったので、流れの中で初めてのゴールを決められて良かった」と笑った。

　注目の１年生の初デビューもあった。Ｊリーグ浦和のＦＷオナイウ阿道の弟である情滋（じょうじ）が後半ロスタイムに送り出された。わずか２分の出番だったが、自陣から５０メートル以上もドリブルで駆け上がって５０メートル６秒１の快足を見せるなど持ち味を発揮。「朝、珍しく兄からＬＩＮＥが来て“頑張ってこいよ”と言われた。やってやろうと思った」とあどけない笑顔を見せた背番号３０は「兄ちゃんが活躍して重圧は大きいけど、自分を追い込めるいい環境」ときっぱり。秘密兵器としての活躍を予感させた。