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香川、清武から代表司令塔奪う!小林「笑っちゃうくらい楽しみ」

[ 2016年11月7日 05:30 ]

<日本代表練習>ハリルホジッチ監督の指導を受ける小林(右)

 国際親善試合オマーン戦(11日、カシマ)、W杯アジア最終予選サウジアラビア戦(15日、埼玉)に臨む日本代表が6日、茨城県内で合宿をスタートさせた。MF小林祐希(24=ヘーレンフェイン)は、MF香川真司(27=ドルトムント)MF清武弘嗣(26=セビリア)との司令塔争いを制すると強気の姿勢を見せた。自他ともに認める「ビッグマウス」がハリルジャパンに新風を送り込む。

 小林が「トップ下サバイバル」に堂々と名乗りを上げた。6月のキリン杯以来、2度目の招集。香川や清武よりも代表戦での経験値は少ないが、今最も勢いのある司令塔だ。「あの2人からポジションを奪うのは相当難しいこと。でも、こうやって笑っちゃうくらい楽しみなミッション」。不敵に笑った後は「いつまでも壁と言ってたら成長は止まる。追い付け、追い越せ、そして突き放していかないと」と真剣な表情を浮かべた。

 一皮むけて代表に帰ってきた。9月にオランダでデビューしてから公式戦では4日のスパルタ戦で敗れるまでチームは9戦無敗だった。技術向上はもちろんのこと、大きな自信も得た。「(清武や香川との)違いが何かと言ったら、勝負強さとかゴール前での思い切りのよさ、違うことに取り組む勇気」。そんな24歳に、ハリルホジッチ監督も高い期待を寄せる。

 午前中に帰国したばかりのこの日は別メニューだったが、国内組がミニゲームする傍らで指揮官から約5分の個人指導を受けた。左足のキックは高い精度を誇り、高いパスセンスを誇るが、「左足はいいものを持っているのだから、(ゴール前で)強引に(シュートを)出しに行ってもいいんじゃないか」と個での打開も求められたという。

 “ビッグマウス”と称されることが多いが、かつては人の評価を気にする繊細な選手だった。だが、磐田時代に海外選手のプレーを見て自信のある、なしがプレーに表れると気づき「どんなに結果が出ていなくても、自分の評価は自分で下げない」と決めた。以来、実現したいと思ったことはためらわず口にするように変わった。

 「あいつなら何かしてくれそうという“何か”を漂わせてくれる人が最終的には頼られる」。W杯出場へ予断を許さない状況が続く代表に言葉と存在感で刺激を与える。

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