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大活躍の闘莉王、巻き返しに自信「こういう状況は嫌いじゃないんで」

[ 2016年9月10日 21:25 ]

<新潟・名古屋>前半、ドリブルで攻め込む名古屋・闘莉王

明治安田生命J1第2S第11節 名古屋1―0新潟

(9月10日 デンカS)
 名古屋が“闘将”の復帰戦で大きな、大きな1勝を挙げた。過去1勝3分け8敗と圧倒的に分が悪かった敵地での新潟戦に1―0で勝利を収め、5月4日の横浜戦(豊田ス)以来19試合ぶりとなる勝利。逆転でのJ1残留へ向け、再スタートを切った。

 8月末に電撃復帰した元日本代表DF田中マルクス闘莉王(35)は昨年11月22日の鹿島戦(カシマ)戦以来293日ぶりとなるリーグ復帰戦でいきなりフル出場し、攻守に大きく貢献。試合終了の瞬間、両腕を高々と突き上げてチームメートたちと次々に熱い抱擁をかわすと、ピッチに正座して両手を合わせ、感謝の思いを捧げるように天をあおいだ。

 「試合前はすごいドキドキ。自分としては初めての公式戦のような不安と緊張があって入ったけど、神様がこの試練を与えてくれたと思う」と闘莉王。センターバックとして出場した守備では相手の決定的な突破を激しいスライディングで止め早速イエローをもらうなど“らしさ”を見せ、大胆なサイドチェンジや効果的なパスでチームの攻撃を活性化させた。「生きるか死ぬかの気持ちで戦うだけ」と話していた再デビュー戦。「まだまだ自分のできることは限られているけど、久々に試合をして生きてる感じがした」と振り返り、「まだまだ厳しい状況だけど、皆で力を合わせた結果、こうなったので、また次、その次に臨んでいきたい」と残留に意欲を見せた。

 293日ぶりに入った試合でチームには「足りないもんだらけ」と感じたという。それでも「厳しい状況は変わらないけど、こういう状況は嫌いじゃないんで」。ここから大逆襲なるか。名古屋と闘莉王の戦いに注目だ。

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2016年9月10日のニュース