×

“三銃士”包囲網だ!磐田 神戸の得点源抑えて公式戦4連勝狙う

[ 2016年9月10日 05:30 ]

練習で競り合う大井(左から2人目)とパパドプーロス(左)

明治安田生命 J1第2S第11節 磐田―神戸

(9月10日 ヤマハ)
 強力FWトリオ包囲網だ。磐田は10日、ヤマハに神戸を迎える。相手FWレアンドロ(31)、FWペドロ・ジュニオール(29)、FW渡辺千真(30)の3人はチーム総得点40のうち31得点をマークするなど破壊力抜群。5月4日の第1ステージでは対応に苦しみ4失点を喫した。DF大井健太郎(32)ら守備陣は全体をコンパクトにしつつ、攻撃を遅らせながら複数人で囲い込む考えを示した。
【J1年間順位表 第2S順位表】

 神戸の総得点40はリーグ6位。そのうち78%は3人から生まれている。「(神戸の)攻撃のパワーはリーグでもトップ3に入る。我慢強く戦って、0―0の時間を長くしたい」と名波浩監督(43)は警戒を強めた。

 第1ステージは3人にやられた。ラフなクリアボールからレアンドロとペドロ・ジュニオールに起点をつくられてカウンターを浴びた。不運なPKもあったが、レアンドロに2得点1アシスト、ペドロ・ジュニオールと渡辺にそれぞれ得点を許し4失点。名波監督が事前に3人のドリブルの癖や体の使い方を伝えていたにもかかわらず、大量失点を喫した。

 ただ、「点差ほどの差はなかった」と大井が振り返るように内容は互角だった。課題は個の能力が高い相手への対応。大井は「簡単に飛び込まずに中盤にプレスバックさせて、マイボールにしたい」と対策を明かす。守備時は相手の攻撃を遅らせて、MF上田康太(30)とMF宮崎智彦(29)の両ボランチとセンターバックが相手を囲い込んでボールを奪う。DF森下俊(30)は「相手を囲む動きは徐々に早くなっている。奪えたらカウンターになる」。数的有利をつくり出し、相手の「個」を寸断する考えを示した。

 9日はヤマハスタジアムで約1時間半の前日練習を実施。相手MF藤田直之(29)のロングスロー対策など、セットプレーを中心に確認した。左太腿裏痛から2試合ぶりに復帰する大井は「DFは集中していろいろなところに目を配らせて、相手の良さを消したい」と燃える。勝てば公式戦4連勝。天皇杯での若手の躍動に刺激を受けた森下も「前線の選手には後ろを信じてほしい。そうすればいい結果がついてくる」と頼もしかった。

続きを表示

2016年9月10日のニュース