×

手倉森J 意地見せた4得点 次戦へ守備、メンタル立て直せるか

[ 2016年8月5日 15:00 ]

<日本・ナイジェリア>大量失点にお手上げの?手倉森監督

リオデジャネイロ五輪1次リーグB組 日本4―5ナイジェリア

(8月4日 マナウス)
 リオデジャネイロ五輪のサッカー男子は開会式に先がけて4日(日本時間5日)にスタート。日本は1次リーグB組初戦でナイジェリアに4―5で敗れ、48年ぶりのメダル獲得へ厳しいスタートとなった。だが、7日(同8日)にコロンビア戦、10日(同11日)にスウェーデン戦を控えており、まだすべてが終わったわけではない。

 スポニチ本紙評論家の川本治氏(64)は「残念ながら大事な初戦を落としたが、とにかくあと2つ勝って決勝トーナメントに行けるようにしっかりやるしかない」と手倉森ジャパンを叱咤する。「最後にガムシャラに取りに行って4点を取ったことは評価できるし、次につながる。DF陣が奮起すればまだまだいける」とし、「まずはコロンビア戦でこれまでのしっかりした守備に戻れるか。そこに戻れれば、点を取れる選手はいる。十分に勝てるチャンスはある」と期待を寄せた。

 そして、守備を安定させたうえで必要になるのが「球際の強さ」「球際で負けないこと」だ。川本氏は「日本はちょっと寄せられたらボールを失ってしまう。寄せられても失わないようにするにはどうするか。メッシもネイマールも体は大きくないが、ボールの隠し方などを工夫して失わないようにしている」と“ヒント”も与えた。

 初戦での5失点。川本氏も「ダメージは大きい」とし、コロンビア戦に向けて「フィジカルはもちろん、メンタルをどれだけ立て直せるか」をキーポイントに挙げる。「ただ、手倉森監督の表情は怒っていない」と川本氏。指揮官の安定したメンタルを指摘した上で「選手の奮起を期待したい」としめくくった。

 ◇川本 治(かわもと・おさむ)1952年(昭27)5月1日、北海道釧路市生まれの64歳。室蘭清水ヶ丘高校2年までGKを務め、中央大進学後以降はFWに転向。古河電工(現J2千葉)では9シーズンに渡ってプレーし、引退後はコーチ、監督、強化部長など要職を歴任した。現在は日本代表戦のほか、カテゴリーを問わずスタジアムに数多く足を運び、誠実な人柄で選手や関係者からの信頼も厚い。

続きを表示

2016年8月5日のニュース