×

ブラジル“疑惑”ゴールで1次リーグ敗退 ドゥンガ監督2度目解任か

[ 2016年6月13日 13:16 ]

南米選手権ペルー戦、“疑惑”のゴールに抗議するブラジル代表の選手(AP)

南米選手権1次リーグB組

(6月12日)
 南米選手権は12日に米国各地で1次リーグB組の2試合が行われ、ブラジルはペルーに0―1で敗れ、1次リーグ敗退が決まった。相手選手の腕に当たったと思われたゴールが決勝点となり、87年大会以来12大会ぶりの敗退となった。B組はペルーとエクアドルが決勝トーナメント進出。

 開始から優位に展開するブラジルは、ハイチ戦でハットトリックを決めたMFコウチーニョらが好機を作り出す。しかし、後半途中から投入されたFWフッキなども奮闘し、再三ゴールに迫るが1点が決まらない。

 すると、後半30分MFポロに左サイドを突破されると、クロスを途中出場のFWルイディアスが合わせてゴール。ボールはルイディアスの右腕に当たってゴールしたかのように見え、副審はハンドの判定。しかし、両代表の選手が抗議する中、数分間の協議の末、主審はゴールを認めた。

 引き分けなら1次リーグ突破が決まるブラジルは、1点を目指してゴールに迫るが、そのまま逃げ切られて敗退が決まった。ペルーは苦手としていたブラジルに、41年ぶりとなる白星を挙げて、勝ち点7でB組首位通過。エクアドルは既に敗退が決まっていたハイチを4―0で下し、勝ち点5で2位通過を決めた。

 ブラジルはケガ人が多くフルメンバーが揃わない状況もあったが、ロシアW杯予選も6試合でわずか2勝と成績がふるわず、南米選手権1次リーグ敗退の失態に、ブラジルメディアはドゥンガ監督解任の可能性を報じている。

 前日にはA組で最下位敗退が決まったパラグアイ代表のラモン・ディアス監督が、成績不振の責任をとって辞任している。Jリーグ初代得点王で元アルゼンチン代表FWのディアス監督は、昨季大会ではパラグアイを4強に導いたが、今大会は振るわず、W杯予選もブラジルと同勝ち点の7位と低迷している。

 決勝トーナメント準々決勝ではペルーはA組2位のコロンビアと、エクアドルはA組1位の米国と対戦する。

続きを表示

2016年6月13日のニュース