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鹿島カイオ 差別ツイートに沈痛「父が家で泣いていた…」

[ 2016年6月13日 05:30 ]

練習後、丁寧にファンサービスをする鹿島MFカイオ

 鹿島のブラジル人MFカイオ(22)が11日の浦和戦後に浦和サポーターとみられる人物から「黒人死ねよ」と人種差別的なツイートを受けた問題で12日、練習の行われた鹿島で胸の内を明かした。「寂しさを覚えたし、自分には起きないだろうという気持ちもあった。彼女から(来日中の自身の)父が家で泣いていたと聞き、もっとショックだった」。投稿は試合後に恋人からのメッセージで知ったという。

 自身が投稿に返信したのは「世の中の人にこういうふうなことをやってはいけませんよ、という啓発への働きかけになれば」という思いだった。来日から5年。「人種や肌の色問わず人が尊重されると感じる素晴らしい日本で、あってはいけない」という願いもあった。

 書き込んだ本人については「怒りは全くない」とし、「社会的な制裁を受ける必要は全くない。その方が自身が何をしたのか、どう反省するべきなのかは分かっていると思う」と話した。謝罪があれば「全然問題ない」と受け入れる姿勢だ。またこの日、浦和から鹿島に謝罪の電話があった。

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2016年6月13日のニュース