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清武&宇佐美“代役コンビ”で先制!W杯最終予選へ光明

[ 2016年6月8日 05:53 ]

<キリン杯 日本・ボスニア・ヘルツェゴビナ>前半、先制ゴールを決めた清武(中央)はアシストの宇佐美(左)と抱き合って喜ぶ

キリン杯決勝 日本1―2ボスニア・ヘルツェゴビナ

(6月7日 吹田S)
 敗戦の中で光ったのは“代役コンビ”だった。本田が海外組合宿最終日で左膝裏を痛め、香川は3日のブルガリア戦で右脇腹痛を発症。左サイドで2戦ぶりに先発した宇佐美と、香川に代わってトップ下に入った清武がチャンスを生かした。

 「あれだけボールが入ってくれば、あれくらいできる」。胸を張ったのは宇佐美だ。前半28分、左サイドでパスを受けるとドリブルを開始。相手DFとの間合いを徐々に詰めると、一気にスピードアップして置き去りにした。そしてニアの清武にピンポイントでパス。「良い形がたくさんあった」と宇佐美を信じて走り込んだ清武が、左足で先制点を叩き込んだ。

 欧州の移籍市場でそろって注目を浴びている。宇佐美はドイツ1部アウクスブルクからオファーが届いている。関係者によると、宇佐美は4季ぶりの海外挑戦の意思を固めていることが判明。今後は移籍金2億円を巡るクラブ間交渉に、焦点が集まっている。清武は欧州リーグで史上初の3連覇を果たしたセビリア(スペイン)が獲得に乗り出している。この日の試合に代理人のトーマス・クロート氏が来場するなど移籍は決定間近だ。

 9月から始まるW杯アジア最終予選でも本田と香川が欠場する可能性はある。そんな中、宇佐美は「負ける相手ではなかった」と本気で悔しがり、清武も「後半は単調になってしまった。両サイドをもっとうまく使えれば良かった」と反省。それぞれが敗戦の責任を口にし、長くA代表を支えてきた本田と香川の穴をうめるべく責任感を口にした。戦力底上げの必要性が叫ばれ続けた中、今後に光をともすゴールになった。

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2016年6月8日のニュース