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福岡、驚異のペースで追い上げ 井原監督「サッカーは何が起こるか…」

[ 2015年11月8日 21:30 ]

J2第40節最終日 福岡4―0群馬

(11月8日 正田スタ)
 5年ぶりのJ1昇格を目指す福岡の勢いが止まらない。群馬に4ゴールで快勝し、10試合負けなしの6連勝。残り2試合となったJ2で、J1への自動昇格圏となる2位・磐田に勝ち点2差、首位・大宮にも4差と詰め寄った。

 開幕3連敗を喫した第3節には最下位の22位に沈んだが、第4節から11試合負けなしとV字回復すると、夏場からさらに加速度を増し、7月以降の20試合は大宮、岡山相手にわずか2敗。最近10試合は9勝1分けと1敗もしていない。最近4試合では4点、3点、4点、4点というゴールラッシュで、守備陣は3試合連続の無失点と攻守ともに結果を出している。

 今季就任した井原正巳監督(48)の采配もはまり、この日の群馬戦では前半46分にセットプレーからDF浜田が頭で決めて先制。故障明けの浜田は7月12日の水戸戦以来17試合ぶりの出場&先発だったが、いきなり6月6日の徳島戦以来23試合ぶりとなるゴールという最高の結果を出すと、後半には酒井、ウェリントン、平井と3点を加えての圧勝だった。

 「セットプレーから1点取れたのが大きかった。うまく追加点を奪えたのも選手が集中力を保ってチャンスをしっかり生かしたから」と選手を立てた井原監督。先制ヘッドが決勝点となった浜田は「普段からセットプレーの練習はしているし、個人的に大分久しぶりの試合。前半の入りは良くなかったが、点を決められたことでホッとして本来のプレーができたと思う」と胸を張った。

 「我々は追いかける立場ですし、自動昇格という目標に向かって勝ち点を積み上げるしかない。サッカーは何が起こるか分からないと思うので、可能性にかけて勝ち点3を拾い続けていきたい」と井原監督。愛媛、岐阜と対戦する残り2試合へ、期待は高まるばかりだ。

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2015年11月8日のニュース