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GK西川 浦和年間首位へ駆け上がる!「自分が5キロ走れば勝つ」

[ 2015年11月7日 05:30 ]

試合形式の練習で前線にボールを出す西川

J1第2S第16節 浦和―川崎F

(11月7日 埼玉)
 年間2位の浦和は7日、ホームで川崎Fと対戦する。広島の結果次第では再び年間首位に返り咲く大詰めの一戦で、日本代表GK西川周作(29)は無失点と走行距離5キロという自身のノルマ達成に徹する。リーグ屈指の攻撃的スタイル同士の激突で、走り回る守護神が浦和の攻撃を組み立てる。

 日本代表でも定位置を奪いつつある西川が、最後方から攻撃を“アシスト”する。残り2試合となり、今後の行方を大きく左右する川崎F戦。守護神は「自分のところに(ボールが来れば)しっかり守って、ビルドアップにも走って参加したい。自分が5キロ走ればチームは勝つ。“目指せ、5キロ”でサポートしたい」と笑った。無失点に封じるだけではGKとは言えない。後ろからの攻撃参加で、チームにアクセントを加える。

 徹底研究しているのがドイツ代表GKノイアー(バイエルンM)だ。シュートストップだけでなく、オフ・ザ・ボールの動きも参考にする理想型は豊富な運動量で最終ラインの裏のスペースをカバーしている。その動きに注目した西川は、今季からJリーグで採用されたトラッキングシステムで走行距離をチェック。目標は1試合5キロ以上。積極的にボールを受けに走り、チームに落ち着きをもたらしている。

 現在、第2ステージ15試合中、西川が5キロ以上走ったのは12試合。1試合平均走行距離で約5・15キロとなっている。対して、ノイアーは今季リーグ戦11試合で平均約4・53キロ。本家を上回る数字を叩き出しているが「しっかりリスクマネジメントをしてDFラインの背後のケアをしないと」と冷静に次戦を見据えた。

 走って、不安も振り払う。日本代表を外れている川島がスコットランドのダンディーUと合意。9月のカンボジア戦から国際Aマッチ4戦連続出場中の西川だが、その座が保証されたわけではない。「(正GKが)当たり前だと思っていない。毎試合がアピールの場」と危機感すら漂わせた。

 年間勝ち点68で並ぶ首位・広島の結果次第では、年間首位に再び浮上する。前売りチケットは既に4万7000枚を超える注目のカード。チャンピオンシップのシード権獲得へ、現代型GKが違いを見せる。

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2015年11月7日のニュース