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本田 ダービー初先発も伊紙から軒並み最低点「流れの外にいた」

[ 2015年9月15日 05:30 ]

インテル・ミラノ戦で競り合うACミランの本田(右)

 ACミランの日本代表FW本田圭佑(29)は13日、インテル・ミラノとのミラノダービーに先発したが、無得点のまま後半36分に退いた。8日に行われたアフガニスタンとのW杯アジア2次予選から中4日の強行軍で精彩を欠き、チームも0―1で敗戦。翌14日付の地元各紙からも厳しい評価を受けた。インテルの同DF長友佑都(29)の出番はなかった。

 日本代表で2戦連発を果たした本田だったが、ACミランでの苦闘は続いていた。4―3―1―2のトップ下に入り、自身4度目のミラノダービーで初めて先発も、精彩を欠いたまま後半36分にチェルチとの交代を告げられた。サポーターが陣取るゴール裏から浴びせられた大ブーイングが、厳しい現状を物語っていた。取材エリアでは「お疲れさまです」とだけ話し、会場を後にした。

 徐々に積極性が消えた。前半15分には反転から右足でミドルシュートを放ったが、大きく右にそれる。同31分にも右サイドのドリブルから左足シュートを見せたが、GKにはじかれた。後半になると自らがボールを持てば巨漢のMF陣に2人がかりで挟まれボールロストを繰り返した。ミハイロビッチ監督は「攻撃面でもっとやってくれてもよかった」と話し、不満を隠さなかった。

 試合もグアリンの一撃に沈み、宿敵に土をつけられた。怒りの矛先が背番号10に向くのも当然だった。翌14日の地元紙は酷評の嵐で、コリエレ・デラ・セーラ紙はチーム最低の5点。「チームの流れの外にいたミランの選手であり、トップ下の問題はいまだ解決されない」。ガゼッタ・デロ・スポルト紙、トゥット・スポルト紙でもチーム最低点をつけられた。

 中立地テヘランで行われた8日のアフガニスタン戦から中4日。消耗戦を終え、疲れは残っているが、結果だけが求められるのがエース背番号をつける男の宿命だ。「そういう環境でプレーするのはオランダ、ロシア時代から慣れている」と話す本田だが、リーグ開幕から1勝2敗。波に乗れないミランにあって、目に見える結果を残せなければ、出場機会の確保さえ難しくなってくる。

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2015年9月15日のニュース