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J日程変えろ!ハリル監督 来季からの“土曜固定開催”を要求

[ 2015年8月11日 05:30 ]

帰国したハリルホジッチ監督

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)が来季以降の代表合宿直前のJリーグの開催日を土曜日に固定することを要求していることが10日、分かった。日曜日開催から前倒して1日早い選手の招集を可能にすることで、代表の活動日程に余裕を持たすことが狙い。東アジア杯で最下位に終わったチームはこの日、帰国。11日に国内組を淘汰(とうた)するスタッフ会議を開く。

【東アジア杯結果】

 日程に対する不満を募らせているハリルホジッチ監督が、来季以降のスケジュール改革を目指して水面下で動いていた。Jリーグに対して、代表合宿直前の試合開催を土曜日に固定することを要求していることが判明。既に霜田技術委員長がJリーグ側と複数回にわたり話し合いを持ち、調整を進めている。

 ハリルホジッチ監督就任後の日本代表は3、6、8月に試合を行ったが、代表合宿直前のJリーグの試合は全て日曜日開催。国際Aマッチまでの準備期間は3、6月が4日、8月は移動日を含めて3日という過密日程だった。ハリルホジッチ監督は2分け1敗の最下位に終わった東アジア杯後に「もう2、3日前にこちら(武漢)に来ていたら全ての試合に勝てた」と豪語。Jリーグ開催日を土曜日に前倒しすれば準備期間を1日増やすことが可能になるため日曜日開催の阻止をもくろんでいる。

 ただ、Jリーグはミッドウイーク開催も多く、同じ週の水、土曜日に試合を詰めれば、中2日での戦いを強いられる。故障リスクやプレーの質の低下を防ぐために可能な限り中3日以上の間隔を確保している事情がある。代表活動を重視するあまり、Jリーグの扱いがおろそかになれば本末転倒。17年以降は天皇杯の開幕が現在の8月から4月に前倒しされることも決まっており、ミッドウイーク開催の試合は増えるだけに、調整が難航する可能性もある。そもそも中2日でJリーグをこなせば指揮官が今大会で嘆いた「コンディション不良」の選手が続出する危険性も高くなる。

 霜田技術委員長は「どの監督も今のスケジュールなら厳しいと言うと思う。監督が日程の不満をあえて発信しているのはよりよいカレンダーをつくらないといけないという警告。代表とJリーグが共存できる日程がどうしたらできるのか話し合っている最中」と説明した。より良いカレンダー作成の重要性は理解できるが、一方で限られた活動期間の中で結果を求められるのが代表監督の宿命。日程を嘆く前に、やるべきことは山ほどあるはずだが…。

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2015年8月11日のニュース