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武藤 不満の欧州デビューも…指揮官はリーグ開幕戦の起用を示唆

[ 2015年8月11日 05:30 ]

コトブス戦で競り合うマインツの武藤(右)

 ドイツ杯1回戦が9日、各地で行われ、マインツのFW武藤嘉紀(23)は敵地での3部コトブス戦に後半25分から1トップで出場し、欧州での公式戦デビューを果たした。試合終盤には右からの折り返しに合わせてシュートを放ったが、ボールはバーの上。公式戦初ゴールはお預けとなった。試合はマインツが3―0で勝利した。

 やや悔しさの残るデビュー戦となった。終了間際、途中出場の武藤に決定機が訪れた。右からのクロスにうまく右足を合わせた。だがシュートはバーの上。思わず天を仰いだ武藤は「やっぱり決めるところで決めないといけないなと思いました」と反省した。

 周囲との連係にも課題を残した。後半32分、マインツがカウンターに出た場面。MFハイロのパスは明らかに武藤のフェイントにつられてしまった。「そこはハイロとも話したんですけど(今後)合わせていかないといけない」。まだ自分が欲しい場面でパスが出てくることも少なく「要求の声も出していかないと」と話した。

 試合後、シュミット監督は「武藤はビッグチャンスを得てくれた。彼にはスピード、敏しょう性、技術がある。適応するにはもう3~4週間、時間が必要だと思う。ただ次もチャンスはある」とリーグ開幕となる15日のインゴルシュタット戦での起用も示唆した。東アジア杯では日本代表に初選出された同姓の浦和MF武藤が2得点を決めたが、もちろん“本家”も負けていられない。

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2015年8月11日のニュース