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ロイドMVP 開始16分でハット!米国5発痛快リベンジV

[ 2015年7月7日 05:30 ]

4年前の雪辱を果たし、優勝トロフィーを掲げて喜ぶ米国代表イレブン(AP)

サッカー女子W杯カナダ大会決勝 米国5―2日本

(7月5日 バンクーバー)
 痛快なリベンジ劇で米国が4大会ぶり史上最多3度目のW杯制覇を果たした。歴史的大勝を導いたのは“日本キラー”のゲーム主将、32歳のMFロイドだ。前半3分と5分のセットプレーでは、マークがつかないペナルティーエリアの外から走り込んで2発。3―0の同16分にはGK海堀の動きを見逃さず、ハーフウエーから約50メートルのロングシュートを決めた。女子W杯決勝でのハットトリックは史上初。開始16分での3得点は男女を通じてW杯最速記録となった。

 「W杯決勝で4点取ることを夢見ていたけど、こんなにうまくいくとは思わなかった」。高校生だった99年、米国が優勝した地元開催の女子W杯を見て「自分もW杯で優勝」と志した。08年北京五輪は1次リーグの日本戦と決勝ブラジル戦で決勝弾を決め、12年ロンドン五輪決勝でも日本相手に2得点と勝負強さはピカイチ。11年W杯決勝ではPK戦でバーの上に外して涙にくれたが「振り返っても仕方がない。前へ進もう」と代表で202戦を積み重ねてきた。

 今大会はボランチでスタートし、準決勝からトップ下。決勝トーナメント4戦連発でドイツのFWシャシッチに並ぶ最多6得点をマークし、文句なしで大会MVPにも選出された。エリス監督から「野獣のような、チームのロックスター」と評された背番号10は「勝たなきゃいけない使命感があった。今は言葉にならないけど、チームを誇りに思う」とほほえんだ。

 ≪単独最多3度目頂点≫米国が91、99年に次ぐ女子W杯史上最多3度目の優勝。これまではドイツ(03、07年優勝)と2回で並んでいた。また、第1回から7大会連続3位以上(優勝3回、準優勝1回、3位3回)を継続した。

 ≪ロイドのハットは男女通じ史上最速≫大会MVPは決勝戦で3得点決めたMFロイド。ハットトリックは大会通算20回目で決勝では初。32歳354日のロイドは澤が持っていた最年長ハットトリック(32歳298日)決勝戦の最年長ゴール(32歳314日)のW杯記録を更新した。試合開始から16分での3得点は今大会でシャシッチ(ドイツ)がコートジボワール戦で記録した開始31分を抜く最速記録となった。男子W杯の最速・開始24分(54年プロブスト=オーストリア)も抜いた。

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2015年7月7日のニュース