×

「サッカー分かっていないと思う」小笠原 鹿島のあるべき姿探る

[ 2015年7月7日 10:15 ]

鹿島・小笠原

 7月5日にカシマスタジアムで鹿島OBの中田浩二氏(36)、柳沢敦氏(38)、新井場徹氏(35)の合同引退試合が行われた。J2横浜FCのFW三浦知良(48)や元日本代表FW中山雅史氏(47)、J2磐田の名波浩監督(42)ら豪華メンバーに彩られ、華々しいイベントとなった。

 しかし、鹿島の大黒柱であるMF小笠原満男(36)にとっては、単に元チームメートを送り出す1試合とはならなかったようだ。試合後、普段は口数が少ない元日本代表MFは、第1ステージを8位で終えたことに触れ、熱い口調でしゃべり始めた。

 「この成績では(中田氏ら)彼らに顔向けできない。優勝しなきゃいけないチーム。心配させちゃいけない。自分が引退するときに、チームのことを気にしてくれる。ありがたいし、逆に(現役選手は)恥ずかしいと思わなきゃいけない」

 黄金期をともに築き上げてきた盟友たちの引退試合。日本サッカーの歴史をつくってきた男たちとの一戦から、自らを含め、現在の鹿島に足りないところも見えてくる。

 「サッカーを分かっていないと思う。きょうの試合で、パッと集まったメンバーがあれだけのプレーができる。サッカーを知っている。カズさん、ゴンさん、(小野)伸二から学ぶことがある」

 エキシビションの色合いが強い一戦からも、鹿島のあるべき姿を取り戻すための方策を探った。そして、自身の今後についても語った。「彼らの中に、どこかにまだプレーしたいという気持ちがあると思う。それを自分が背負うというか、彼らの分もプレーしないといけない」。4月に36歳となった。それでもまだ、やるべきことはある。(黒野 有仁)

続きを表示

2015年7月7日のニュース